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Rikuoh Tsujitani 2023-10-16 21:01:11 +09:00
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@ -27,7 +27,7 @@ tags: ['essay']
以降、倒すべき悪はどんどん容赦がなくなり、呼応するように魔法少女の戦闘力もインフレを重ねていく。仲間の死と復讐の嵐。流血と四肢欠損。膨れ上がった力が時に善良な人々の命を奪い、それが本来は無垢な精神を持つ魔法少女をさらに傷つけるかと思えば、むしろ悪に染まってかつての味方が敵になり、殺すにしても殺されるにしても双方痛めつけられ、なんなら完全に手遅れになってから正気に戻るとかなんとか、彼女らを苦しませる展開がひとしきり旺盛に盛り込まれてきた。
ついにはプリキュア的な友情を超えた性愛までもが描写されるに至り、当然そのような関係は早晩に引き裂かれる定めであり、一体このジャンルを支えている連中はどれだけ少女を曇らせるのが好きなんだよと感心することしきりである。ちなみに、僕は初代プリキュアを細切れに観た以外ではマジで一作も魔法少女ものを観ていない。むろん、まどマギも観ていない。なので本稿はほぼ想像で書いている。いい線いっていたら褒めてほしい。
ついにはプリキュア的な友情を超えた性愛までもが描写されるに至り、当然そのような関係は早晩に引き裂かれる定めであり、一体このジャンルを支えている連中はどれだけ少女を曇らせるのが好きなんだよと感心することしきりである。ちなみに、僕は初代プリキュアを細切れに観た以外ではマジで一作も魔法少女ものを観ていない。むろん、まどマギも観ていない。なので本稿はほぼ知ったかぶりで書いている。いい線いっていたら褒めてほしい。
こういった文脈マウンテンの突端に、おそらく「戦略級魔法少女」なる概念は生えている。「魔法少女=戦闘要員」の図式を主従逆転させて「戦闘要員=魔法少女」に発展させたのだ。魔法少女が戦闘要員を担わされるのが過程ではなく前提に敷かれている。しかも「戦略級」とある通り、自然発生的にではなく国家や組織の一員か、さもなくば「個体」として「運用」されていそうな印象を受ける。