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@ -32,7 +32,7 @@ Leopold FC660Cはどちらでもないが、中身は東プレ基盤で打ち心
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そのなめらかな感触、音質ときたらまるでシルクを奏でているようだった。これと比べたら10年前に作られた静電容量無接点方式などはさしずめ石くれだ。急速な価値観の変化――玉座であぐらをかいている間に、中央広場では革命が起こっていた。こうしてはいられない。ただちに2台目を組まなければ、と決心するのにさほど躊躇はしなかった。キーボードを打つ場所は自宅ばかりに限らない。
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そのなめらかな感触、音質ときたらまるでシルクを奏でているようだった。これと比べたら10年近く使い込まれた静電容量無接点方式のスイッチなどはさしずめ石くれだ。急速な価値観の変化――玉座であぐらをかいている間に、中央広場では革命が起こっていた。こうしてはいられない。ただちに2台目を組まなければ、と決心するのにさほど躊躇はしなかった。キーボードを打つ場所は自宅ばかりに限らない。
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いざ改めて調べてみると、どうやら僕が見ていたカスタムキーボードの世界は万里の長城の一里分にも満たないようだった。なぜなら、僕が初手で組んだキーボードは筐体基盤がKeychron、スイッチもKeychron、キーキャップもKeychronで、とどのつまりヨドバシでも扱われている有名企業の鉄板構成を踏襲したに過ぎない。城の外側には広大な世界が広がっていた。
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いざ改めて調べてみると、どうやら僕が見ていたカスタムキーボードの世界は万里の長城の一里分にも満たないようだった。なぜなら、僕が初手で組んだキーボードは筐体基盤がKeychron、スイッチもKeychron、キーキャップもKeychronで、とどのつまりヨドバシでも扱われている有名企業の鉄板構成を踏襲したに過ぎない。城の外側には広大な世界が広がっていた。
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@ -46,7 +46,7 @@ Leopold FC660Cはどちらでもないが、中身は東プレ基盤で打ち心
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そんな製品群が巷に満ちあふれているものだから、良さそうな条件をすり合わせるだけでも相当な苦労を要する。そもそもなにが「良さそう」なのかさえ情報過多すぎて判断がつかない。だが、なんとしてもこの業界の突端に触れたい。とにかく勉強して理解に努める。冷静に考えるとおかしい話だ。僕はすでに立派なキーボードを手に入れて、すっかり満足しているんじゃなかったのか。
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そんな製品群が巷に満ちあふれているものだから、良さそうな条件をすり合わせるだけでも相当な苦労を要する。そもそもなにが「良さそう」なのかさえ情報過多すぎて判断がつかない。だが、なんとしてもこの業界の突端に触れたい。とにかく勉強して理解に努める。冷静に考えるとおかしい話だ。僕はすでに立派なキーボードを手に入れて、すっかり満足しているんじゃなかったのか。
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## 65%、60%、WK、WKL
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## 65%、60%、WK、WKL
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もっとも慎重に考えるべきはキーボードのレイアウトである。一度それに馴染んだら離脱は容易ではない。かといって、日和って余分なキーを含むレイアウトに妥協してしまえば、使い続けるかぎり自ら付け加えた余分な贅肉をまざまざと見せつけられる人生が続く。ことあるたび、僕が自身に問うのは矢印キーの必要性だ。
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もっとも慎重に考えるべきはキーボードのレイアウトである。一度それに馴染んだら離脱は容易ではない。かといって、日和って余分なキーを含むレイアウトに妥協してしまえば、使い続けるかぎり自ら付け加えた余分な贅肉をまざまざと見せつけられる人生が待っている。ことあるたび、僕が自身に問うのは矢印キーの必要性だ。
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僕はもっぱらキーボードをVimに向かって叩いている。Vimの操作に矢印キーは必要ない。であれば、これは容易に省けそうに思える。しかし、所変われば否が応にでも矢印キーの恩恵を感じずにはいられない。たとえば、hjklのキーマップが通じないブラウザ上の入力フィールドでは使わざるをえないし、Vim上でさえ文節の変換時にフォーカスがIMEに移動すると急に使わざるをえなくなる。
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僕はもっぱらキーボードをVimに向かって叩いている。Vimの操作に矢印キーは必要ない。であれば、これは容易に省けそうに思える。しかし、所変われば否が応にでも矢印キーの恩恵を感じずにはいられない。たとえば、hjklのキーマップが通じないブラウザ上の入力フィールドでは使わざるをえないし、Vim上でさえ文節の変換時にフォーカスがIMEに移動すると急に使わざるをえなくなる。
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