diff --git a/content/post/MailuでWeb UI付きのメールサーバを所有する.md b/content/post/MailuでWeb UI付きのメールサーバを所有する.md index b802d85..eb16857 100644 --- a/content/post/MailuでWeb UI付きのメールサーバを所有する.md +++ b/content/post/MailuでWeb UI付きのメールサーバを所有する.md @@ -5,6 +5,8 @@ draft: false tags: ['tech'] --- +![](/img/207.png) + 初夏の頃には[こんなこと](https://riq0h.jp/2023/05/05/213838/)を言っていたが、VPSの計算資源が余っているのでやはり自前でメールサーバを建てた。なにしろ幾多の艱難辛苦に晒された10年前と現在では状況がずいぶん違う。今やDockerが普及しており、手の行き届いたOSSが用意されており、培ってきたトラブルシューティングの知識が備わっている。躓いたらコンテナを破棄してやり直せばいい。サーバを建てるたび実行環境の至るところに引っかき傷を残していた過去とはもうおさらばだ。 [Mailu](https://github.com/Mailu/Mailu)というOSSがある。メールサーバの構成要素が統合されていて全部よしなにやってくれる上にWeb UIまで付いてくるすごいやつだ。こんなのがあるんだったらVPSを契約している身でわざわざ他所に金を払っている場合ではない。こうして、僕は意気揚々と構築作業に乗り出したのだった。**結論から言うと、考えが甘かった。** 相変わらずメールサーバは手強い。本稿ではDockerを利用したMailuの構築方法について記す。 @@ -156,7 +158,7 @@ $ docker-compose exec admin flask mailu admin ユーザ名 ドメイン 'パス 上記の操作で`ユーザ名@ドメイン`をID、`パスワード`をパスワードとするアドミンアカウントが作成される。ここでようやく管理画面用のURLにアクセスして諸々の設定を行う過程に入る。**メールドメイン → ドメイン名を追加**からメールアドレスの後ろ半分にしたいルートドメインを記入する。 -![](/img/207.png) +![](/img/208.png) 次に赤枠で囲ったアイコンからユーザを作成する。ここで作成するユーザの名前がメールアドレスの前半分になる。最後に青枠で囲ったアイコンから右上の「鍵を再生成」を押す。すると、SPF/DKIM/DMARCの設定に必要な情報が表示されるので各々をDNSレコードに登録しに行く。デフォルトで迷惑メールフォルダに振り分けられたくなければ絶対に登録した方がよい。 @@ -175,6 +177,6 @@ reason=100 ## おわりに -さすが全部まとまっているだけあってMailuのセキュリティ設定は十分にこなれているが、それでもメールパスワードの管理は常にユーザの自己責任として生涯ついて回る。特にメールサーバは狙われやすい対象ゆえ英数字で10桁未満などという寝ぼけたパスワードでは秒で破られてしまうだろう。 +さすが全部まとまっているだけあってMailuのセキュリティ設定は十分にこなれているが、それでもメールパスワードの管理は常にユーザの自己責任として生涯ついて回る。特にメールサーバは狙われやすい対象ゆえ、英数字で10桁未満などという寝ぼけたパスワードでは10年前の僕みたいに秒で破られてしまうだろう。 今時、自前でメールサーバを運用する趣味性を持つならばパスワードにも気を配り、暗記頼りや使い回しではないパスワードマネージャによる管理体制を築くべきである。自分で覚えなくていいのならパスワードはどんなにでも長く作り変えられる。ぜひ検討してほしい。どれほどサーバを建てるのが簡単になろうとも長期運用が難しいのはいつまでも変わらない。 diff --git a/themes/qiss/static/img/207.png b/themes/qiss/static/img/207.png index 0e2d72e..3f67562 100644 Binary files a/themes/qiss/static/img/207.png and b/themes/qiss/static/img/207.png differ diff --git a/themes/qiss/static/img/208.png b/themes/qiss/static/img/208.png new file mode 100644 index 0000000..0e2d72e Binary files /dev/null and b/themes/qiss/static/img/208.png differ