diff --git a/content/post/キーボードのことだけ考えて眠る.md b/content/post/キーボードのことだけ考えて眠る.md index 6db3bb5..20b52af 100644 --- a/content/post/キーボードのことだけ考えて眠る.md +++ b/content/post/キーボードのことだけ考えて眠る.md @@ -13,7 +13,7 @@ tags: ['diary'] 従来のキーボードの序列は極めてシンプルだった。まずスタートラインにメンブレンがあり、中間にメカニカル、そして、最上位には絶対王者たるHHKBとRealforceが君臨している。キーボードに入れ込みはじめた者はいずれ必ずHHKBかRealforceを目指す。そういう世界観が築かれていた。すごいプログラマはだいたいHHKB、すごいプロゲーマはだいたいRealforceを使う。シンプルで判りやすい価値基準だ。 -Leopold FC660Cはどちらでもないが、中身は東プレ基盤で打ち心地はHHKBとほとんど変わらない。それゆえ余計なキーが多すぎるRealforceと、逆に矢印キーが足りないHHKBの隙間を埋めうる稀有な存在として密かに知られていた。なにしろこの配列は今でこそ「65%キーボード」の通称で知られているものの、僕の知る限り当時はこの製品にしか備わっていなかったのだ。 +Leopold FC660Cはどちらでもないが、中身は東プレ基盤で打ち心地はHHKBとほとんど変わらない。それゆえ余計なキーが多すぎるRealforceと、逆に矢印キーが足りないHHKBの隙間を埋めうる稀有な存在として密かに知られていた。なにしろこの配列は今でこそ「65%キーボード」の通称で知られているものの、僕の知る限り当時はFC660Cにしか備わっていなかったのだ。 店売りのメカニカルキーボードでは満足できず、HHKBにもRealforceにも適応できなかった僕にとってFC660Cはまごうことなきマスターピースであり続けた。今後もそうだろうと信じていた。今日のキーボード業界が飛躍的な進歩を遂げていると知るまでは……。