diff --git a/content/post/戦略級魔法少女ってなんだ!?.md b/content/post/戦略級魔法少女ってなんだ!?.md index bf15fe1..96dd686 100644 --- a/content/post/戦略級魔法少女ってなんだ!?.md +++ b/content/post/戦略級魔法少女ってなんだ!?.md @@ -38,7 +38,7 @@ tags: ['essay'] 魔法少女を管理する人間も、善悪の彼岸を軽々と飛び越えられる常人離れした傑物が相応しい。そういった「管理者」にまんまと懐柔されて信頼、さらには恋慕に近い感情さえ抱く戦略級魔法少女は、彼ら彼女らの期待に応えるべく敵国の豚どもを杖一つで肉片に変え、同種の魔法少女をも笑顔で八つ裂きにせしめるのである。 -ところが、ある出来事によって「管理者」や「国家」もしくは「組織」に抱いていた信頼がすべて虚構に過ぎないと悟った暁には、押し寄せる絶望と悲哀から有り余る武力を核弾頭のごとく爆発させ、一転、追われる身と相成って焼け野原と化した守るべきだった母国を半死半生で這いずり回り、最期には自らが手をかけてきた魔法少女たちと寸分たがわぬ惨たらしい死を迎える……。いいな、これ。戦略級魔法少女が複数個体いるならもっと複雑な展開にもできる。政治劇だってやれそうだ。 +ところが、ある出来事によって「管理者」や「国家」もしくは「組織」に寄せていた信頼がすべて虚構に過ぎないと悟った暁には、押し寄せる絶望と悲哀から有り余る武力を核弾頭のごとく爆発させ、一転、追われる身と相成って焼け野原と化した守るべきだった母国を半死半生で這いずり回り、最期には自らが手をかけてきた魔法少女たちと寸分たがわぬ惨たらしい死を迎える……。いいな、これ。戦略級魔法少女が複数個体いるならもっと複雑な展開にもできる。政治劇だってやれそうだ。 主に異常学生たちが集うDiscordサーバに流れてきた「戦略級魔法少女」の文字列を見た瞬間に、僕の脳裏に描かれた初期のビジョンは上記のような按配だ。ずいぶん面白い概念を考えたものだと他人事の顔で続々と流れる生まれたての設定集を食んでいたら、お礼を申し上げたタイミングで「合同誌に寄稿せよ」と声がかかった。そういう感じで書くのは学生以来だな。