diff --git a/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md b/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md index 0082afe..0c58809 100644 --- a/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md +++ b/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md @@ -33,7 +33,7 @@ tags: ['diary','essay'] ## 必要にして十分な携行品 -鞄、とりわけショルダーバッグの類は荷物を持ち運ぶインベントリである以上に、携行品を高速に出し入れするクイックスロットでもある。必要な時に必要な得物を適宜取り出せなければ鞄の能力を活かしきれていない。純粋に荷物を持ち運ぶことが主目的なら鞄ではなくリュックサックを選ぶべきだ。事実、僕はそういう用途のためにグレゴリーのリュックサックも持っている。 +鞄、とりわけショルダーバッグの類は携行品を高速に出し入れするクイックスロットである。必要な時に必要な得物を適宜取り出せなければ鞄の能力を活かしきれていない。純粋に荷物を持ち運ぶことが主目的なら鞄ではなくリュックサックを選ぶべきだ。事実、僕はそういう用途のためにグレゴリーのリュックサックも持っている。 そのように前提を置いた時、鞄の中身は携行品を入れてなお多少余っているくらいが望ましい。乗車率100%の電車より70%の方が乗り降りが楽なのと同様に、鞄もいくらか余白を持て余している方が荷物を取り出しやすい。ましてや携行品を山のごとく立体的に詰め込むのは携行しているうちに入らない。それは他ならぬ収納であり、すなわちリュックサックの領分に踏み込んでいる。