diff --git a/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md b/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md index e8979cd..9fd4c0d 100644 --- a/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md +++ b/content/post/革探しの旅Ⅱ:必要にして十分な携行品.md @@ -17,7 +17,7 @@ tags: ['diary','essay'] ## まず、ラップトップを切り捨てる 僕はパソカタの民だ。寝ても覚めてもパソコンをカタカタしている。なのでつい鞄にラップトップを忍ばせてしまう。当ブログをご覧の皆さんも多分に漏れず同類に違いない。だが、出先で心からパソカタに専念できる人は意外に稀だ。もとより外でカタるのが目的でなければ自宅こそが最適な環境なのに、わざわざ変な場所でパソカタする必要はない。 -なんとなればちょうどよくパソカタできて助かった、というよりは、せっかく持ってきたからには使わなければ、などと転倒した観念を抱えてしまっている場合も少なくない。他に用事がないならさっさと家に帰るなり、他の暇つぶしの方法を確立させた方が有益だろう。 +なんとなればちょうどよくパソカタできて助かった、というよりは、せっかく持ってきたからには使わなければ、などと転倒した観念を抱えてしまっている場合も少なくない。用事がないならさっさと家に帰るなり、他の暇つぶしの方法を確立させた方が有益だろう。 そこで、僕はまず携行品からラップトップを切り捨てた。これだけでA4サイズ以上の鞄を軒並み選択肢から除外できるし、そもそもそのサイズの鞄は革製以外のものをもう持っている。(後述)なにしろ革鞄はA4サイズ級となると非常に重い。鞄単体で1kg以上は当たり前の世界観だ。ナイロンや布と比べて数十年単位で長持ちする利点を踏まえても、重すぎることは必要にして十分とは言えない。 @@ -35,7 +35,7 @@ tags: ['diary','essay'] ## 必要にして十分な携行品 鞄、とりわけショルダーバッグの類は荷物を持ち運ぶインベントリである以上に、携行品を高速に出し入れするクイックスロットでもある。必要な時に必要な得物を適宜取り出せなければ鞄の能力を活かしきれていない。純粋に荷物を持ち運ぶことが主目的なら鞄ではなくリュックサックを選ぶべきだ。事実、僕はそういう用途のためにグレゴリーのリュックサックも持っている。 -そのように前提を置いた時、鞄の中身は携行品を入れてなお多少余っている方が好ましい。乗車率100%の電車よりも70%の方が乗り降りが楽なのと同様に、鞄もいくらか隙間を持て余している方が荷物を取り出しやすい。ましてや携行品を山のごとく立体的に詰め込むのは携行しているうちに入らない。それはまさしく収納であり、すなわちリュックサックの領分に踏み込んでいる。 +そのように前提を置いた時、鞄の中身は携行品を入れてなお多少余っている方が好ましい。乗車率100%の電車よりも70%の方が乗り降りが楽なのと同様に、鞄もいくらか隙間を持て余している方が荷物を取り出しやすい。ましてや携行品を山のごとく立体的に詰め込むのは携行しているうちに入らない。それは他ならぬ収納であり、すなわちリュックサックの領分に踏み込んでいる。 ![](/img/304.jpg)