diff --git a/content/post/攻めの間食.md b/content/post/攻めの間食.md index 644b93e..3f3f682 100644 --- a/content/post/攻めの間食.md +++ b/content/post/攻めの間食.md @@ -21,7 +21,7 @@ tags: ['poem','food'] ## 無塩アーモンド&くるみ 間食を解禁したからといってコンビニスイーツとかを買っていてはしょうがない。そりゃあ、コンビニスイーツはおいしい。ほぼ全国どこにでもある店で、高度に均質化された食品があの値段で手に入るのは現代科学の結晶と言うほかない。菓子パンも、ケーキ類も、どれもこれも実に大したものだと思う。 -だが、あれらのパッケージの裏面に記された情報をひとたび見やると、たちどころに夢から醒める。誠に遺憾ながら、どんなに技術が発達しても過酷な原始の環境を生き延びてきた人間の遺伝子を騙すまでには至っていない。所詮、人間を虜にさせるのは糖分、塩分、油。値段が安いのならなおさらそれは避けがたい。 +だが、あれらのパッケージの裏面に記された情報が目に入ると、たちどころに夢から醒める。誠に遺憾ながら、どんなに技術が発達しても過酷な原始の環境を生き延びてきた人間の遺伝子を騙すまでには至っていない。所詮、人間を虜にさせるのは糖分、塩分、油。値段が安いのならなおさらそれは避けがたい。 さらにこういった代物は大抵柔らかくて食べやすい。食べやすいということはすなわち、瞬時に食べ終えられて腹に溜まりにくい特性を持つ。にも拘らずおいしいのだから、一個や二個では当然物足りなくなる。それでは困る。僕はあくまで現行の肉体の秩序を守りたい。邪悪な文明に実権を委ねたくはない。