diff --git a/content/post/マンション自治会の小政治.md b/content/post/マンション自治会の小政治.md index 47b2a93..52733e2 100644 --- a/content/post/マンション自治会の小政治.md +++ b/content/post/マンション自治会の小政治.md @@ -7,7 +7,7 @@ tags: ['diary', 'politics'] ことの始まりは昨年の冬、郵便受けに入っていた一枚の檄文からだった。そこには、ある人物がマンション自治会の次期会長に立候補する旨が記されていた。以前から折に触れて書いているように、僕は埼玉のとある団地に住んでいる。建物は古いとはいえ駅まで徒歩10分、大型スーパーまでは5分足らず、近隣には繁華街もあるなど周辺環境が非常に良く、その割に家賃も安い。 -代わりに、マンション自治会への参画が半ば義務付けられている。各階の住民は毎年2人ずつ「代議員」と呼ばれる広義の生贄を選び、自治会に供出しなければならない。代議員の仕事は自治会費の徴収や連絡事項の伝達をはじめとしてかなり多岐にわたる。同じ階に新しい人が入居した際には案内役を務めることもある。 +代わりに、マンション自治会への参画が半ば義務付けられている。各階の住民は毎年2人ずつ「代議員」と呼ばれる広義の生贄を選び、自治会に供出しなければならない。代議員の仕事は自治会費の徴収や連絡事項の伝達をはじめとしてかなり多岐にわたる。同じ階に新しい住民が入居した際には案内役を務めることもある。 とりわけ毎月、平日夜に当然の顔で開催される代議員集会は負担が重く、かといって不用意に欠席すると後で上層部が自宅に注意を促しにやってくるものだから行かないわけにもいかない。当然、こんな面倒な仕事など誰もやりたがらないので、毎年、年度末が近づくと各階の住民は膝を突き合わせて次の代議員役を押し付け合う格好となる。